WOODWORK CENTERスタッフの田辺です。2026年10月23日(金)~25日(日)で開催された「大磯うつわの日」に参加しました。今回の展示で並んだのは、森の健康を保つ過程で伐採された、大磯の地域材による器や道具たちです。節や割れ、独特な樹形ゆえに一般市場へ流通しにくい木々も、作り手の工夫次第で暮らしに寄り添う新たな道具へと生まれ変わります。(作品総数:270点)

私自身、今回はじめての出展となりました。並べたのは、日々の業務の合間を縫って少しずつ削り出した3枚の小皿です。制作中は「本当に手にとってもらえるだろうか」という迷いや不安が常にありました。しかし、会期中に多くの方が足を止めてくださり、最終的には3点すべてをお届けすることができました。自らの手で生み出したものが誰かの暮らしへ渡っていく手応えは、作り手として大きな糧となっています。

木を伐る人、製材してつなぐ人、かたちにする人、そして日々の暮らしで使い続ける人――。
ひとつの器を通して、森から食卓へと続く一本の循環に自分も加わることができた実感がありました。普段は仕上がりの美しさや精度に意識が向きがちですが、「素材の背景」に思いを馳せることで、ものづくりそのものの輪郭がより深く見えてきます。
WOODWORK CENTERは、技術の習得にとどまらず、作品を社会へ届けるプロセスまでを体験できる場所です。「誰が、どう使うのか」を意識した瞬間に、形状や仕上げへの視点も自ずと研ぎ澄まされていきます。今回の経験を活かし、これからも素材の物語を大切にしながら、使い手の暮らしに届くものづくりを続けてまいります。(制作したプレートを囲んで、食事の時間も楽しんでもらえた様子でした。)

山の資源と暮らし展 in 大磯うつわの日 2026
大磯の森から生まれた木を、器や家具、暮らしの道具へと生かす取り組みを紹介する展示です。
▼作家、参加者の作品、製作の様子をご覧いただけます。
山の資源と暮らし展 2026 in 大磯うつわの日」
開催日:2026年10月23日(金)〜25日(日)
会場:食べられる直売所「EARTH TRACK Garden」
主催:森と手をつなぐ(代表:靍田俊介)
材料協力:里山をきれいにする会「すもあ」
協力:WOODWORK CENTER
