一本のスプーンから、木工のすべてを学ぶ。みなさんこんにちは。木工教室講師の靍田です。10月10日(土)・11日(日)、僕の主宰する「森と手をつなぐ」のアトリエにて、TOKYO SPOON CLUB主催、Maximilian Neukäufler(通称マックス)によるスプーンカービング講習会を開催します。
僕は、スプーンづくりには木工の大切なことがぎゅっと詰まっているように感じています。美しいフォルムをつくるための、「墨付け」。効率よく、狙った形へ近づけるための、「精度の高い荒取り」。そして、木の表情を最大限に引き出すための、「刃物の研ぎと切削」。小さな一本のスプーンですが、その中には、木を見ること、形を考えること、刃物を扱うこと、そして自分の手で狙った形に近づけていくことまで、木工の基本がたくさん詰まっています。
今回講師を務めるのは、オーストリア出身の木工作家 Maximilian Neukäufler(Max)。
「Woodsmans Finest」を主宰し、スプーンカービングだけでなく、ナイフや斧、革製品など、道具そのもののデザイン・製作にも深く関わってきた作り手です。日本、カナダ、ヨーロッパなど世界各地で伝統的なクラフトや道具について学び、制作と教育を続けています。国際的なスプーンカービングイベント「Spoonfest」でも講師を務めています。
僕が特に面白いと思うのは、Maxがスプーンを単なる「小物づくり」として捉えていないことです。彼自身、スプーンづくりを通して、彫刻・造形・デザイン・木の繊維の読み方、そして斧やナイフを安全かつ効率的に使う原理を学べると語っています。そして、そこで身につけた考え方は、スプーンからもっと大きな木工まで応用できる、と。
まさに今回、僕が皆さんに体験してもらいたいところです。作品を見るだけでは分からない、どこを見るのか。なぜ、そこを削るのか。どこまで荒取りして、どこから仕上げるのか。刃物をどう使えば、思い描いた形に近づけるのか。それを、Max本人の手元を見ながら、一日かけて学べる機会です。
今回の講習会を企画・主催するのは、TOKYO SPOON CLUB。「SPOON CLUB」は、グリーンウッドワークを楽しむ人たちが集まり、それぞれが好きなものをつくる場として活動しており、過去にMORAKNIV TOKYOでも交流イベントが開催されています。初心者・経験者を分けるよりも、同じ場所で手を動かしながら学び合う。そんな空気も、今回の講習会の魅力のひとつだと思います。 そして、その会場として「森と手をつなぐ」(横須賀市田浦)のアトリエを使っていただけることを、とても嬉しく思っています。
開催概要
Maximilian Neukäufler スプーンカービング講習会
日時
2026年10月10日(土)または11日(日)10:00〜17:00
※各日同内容・1日完結の講習です。
※2日間の連続講習ではありません。10日・11日のどちらか1日を選んでご参加ください。
会場
森と手をつなぐアトリエ
神奈川県横須賀市田浦エリア(詳細は申し込み後にお知らせします。)
主催
TOKYO SPOON CLUB
講師
Maximilian Neukäufler / Woodsmans Finest
▼イベントの詳しいご案内はこちら(Instagram)
▼詳細・お申し込みはこちら
靍田さんからのコメント
初めての方にも、経験者にも。これからスプーンづくりを始めてみたい方には、これから何度も使えるものづくりの基本を。すでにつくっている方には、自分のやり方をもう一度見直して、「なぜこうするのか」を深く考える機会を。きっと、それぞれに違った学びがある一日になると思います。僕自身も、一緒に学ぶのをとても楽しみにしています。一本のスプーンをつくりながら、もう一歩、よいものづくりへ。初心者の方から経験者の方まで、たくさんのご参加をお待ちしています。一緒に、もっとよいものづくりができるようになりましょう!
森と手をつなぐ 靍田 俊介
