2025.01.03 シェア工房
工業製品のデザインに携わってきた依頼者様、定年後に大好きな空母「赤城」をモチーフにしたテーブルを作ることを決意されました。試行錯誤しながら設計を進める中で、私たちにに出会い、材料選びから製作方法までをサポートさせていただきました。そして見事に完成。ユニークな発想と挑戦を楽しむ依頼者様のものづくりの物語です。
※この記事は過去のお客様の制作事例を再編集したものです。制作工程や製作費などは、今の工房利用と異なる部分があります。ご了承ください。
照明器具のデザインのお仕事をなさってきた高田さん。おもちゃを集めるのもつくるのも大好きで、定年退職後には、いちばん好きな空母「赤城」の形をデフォルメしたテーブルをつくろうと決めていたそうです。
「構想は2009年から。リビングにちょうどいいテーブルが欲しかったのと、甲板が大きな赤城はテーブルに良さそうだと思ったのが繋がって、少しずつ考え始めていたんです」(高田さん)。
2011年に定年を迎えると、いよいよ設計を本格化。ものづくりに携わってきた経験から、手際良くイラストボードで縮小模型をつくってイメージを形にし始めたものの、どう木で実際につくればよいかがわからない。困ってネットで「家具 相談」と入れて検索してみると、私たちのWebサイトがみつかり、相談をしてくださることになりました。
「無理かなと思いながら紙でつくった模型を見せると、できますよと言ってくれて、そこからは材料選びからつくり方、工具の使い方までぜんぶ教えてもらいました。それにしても船の舳先の部分はベニヤ板にノコで切れ目を入れて曲げたり、凝ったつくりにしているので作業は大変だったね。ベルトサンダーの操作は怖かったし、高射砲を削り出す作業は指がつったり。もう死ぬ思いをしたよ(笑)。でもみんな親切で、いい若者たちだった」(高田さん)。
週2日、合計17日間、ウッドワークセンターに通い、1ヵ月半かけて力作が完成。高田さんは製作に関わったスタッフをご自宅に招いてくださって、「浸水式」と称するおつかれさま飲み会を開いてくださいました。高田さん、また何か面白いものつくりましょう!
相談した人:高田様
製作したもの:空母型テーブル
かかった費用:160,000円(税別)
【費用の内訳】
金額は制作当時のプラン・材料費となります、現在の価格と異なる場合がございます。
スタジオ使用料:44,000円
機械使用料:5,500円
専属トレーナーによる作業補助(9.75時間):28,500円
材料費:50,800円
加工費:31,200円
設計プラン料(ご自身で作図):0円