ワークショップ
東京銀器と呼ばれる職人さんがいるのをご存知でしょうか?
東京都で作られている金属工芸品で、1979年、国の伝統工芸品に指定されました。
銀以外にも金や銅を鍛金と呼ばれる技術を使って食器や仏具などを作られています。
日本の銀製品の良さは、慶応三年(1867)パリで開かれた万国博覧会で世界の人々に知られた。明治維新とともに、日本情緒豊かな肉厚の花器が東京でつくられ横浜の港から数多く輸出された。戦後、外国人の往来が多くなった東京ではスプーン・フォーク・装身具類をはじめ銀製品の需要も拡大し、今日銀製品は東京が主要な産地である。なお、「純銀」とは純銀99.9%以上のものをいう。
【参考文献】
▼「東京都産業労働局 / 江戸から伝わる匠の技 東京の伝統工芸品」より抜粋
https://www.dento-tokyo.metro.tokyo.lg.jp/items/05.html
今回のワークショップでは、鈴木泰三さんを講師としてお招きして皆さんに鍛金の世界に触れて頂きたいと思います。
ワークショップの主な内容としては「叩く」という作業になるのですが、玄能(カナヅチ)や木槌を使って自分の狙ったところに打ち付けるのは想像以上に難しい作業です。
今回は鍛金の入り口でありますが、銅板を使った加工のワークショップと打込象嵌(うちこみぞうがん)でつくるアルミのコースターをつくる体験できるワークショップの2つをご用意させて頂きました。
午前の部の10時から12時の開催では銅板からお皿をつくるワークショップを開催します。
こちらは八角形の銅板に好きな柄をつくるワークショップです。
午後の部の14時から16時の開催では打込象嵌(うちこみぞうがん)を体験できるワークショップを開催します。
こちらはアルミ板に好きな柄を作っていただくワークショップです。
指輪づくりなどで鍛金は様々なところで体験できると思いますが、打込象嵌はなかなか体験できないと思うので
ぜひこの機会に体験してみていただきたいです。
まず柄が彫られている玄能を使ってデザインしていきます。
波模様や、渦巻き模様、落ち葉、イチョウの葉の柄が彫られた玄能を銅板に叩いてオリジナルの柄のお皿を作りましょう。
柄で模様が作れたら今度はお皿のくぼみの部分を作ります。
治具(ジグ)を使って木槌で叩いていきます。
お皿の曲線を出すにはただ叩いてるだけではなかなか上手く曲線が出せないのでコツがいります。そこが難しくもあり楽しいです。
気付いたら夢中になって叩いてしまいます。
出来上がった銅板を高温で焼いて薬品につけて、最後に硫黄の入った水につけて表面に被膜をつくり完成です。
そもそも、打込象嵌とは…
柔らかい金属に硬い金属を叩いてめり込ませて模様や柄を作る技法です。
今回はアルミ板に真鍮素材と銅素材の網と銅と真鍮のワイヤーを使用して打込象嵌を体験頂きます。
最初に、それぞれのメッシュとワイヤーを組み合わせてどのような図柄にするかご自身で考えて頂き、その後に実際にメッシュとワイヤーをハサミで切ってから叩きます。
図柄は事前に考えて頂いても、ワークショップ当日に考えてもどちらでも大丈夫です。
真鍮と銅の網がアルミ板にめり込む様子はとても不思議で面白いです。
東京銀器の職人、鈴木泰三さんを東京からお呼びして講師をお願いしました。
道具も持参して頂き、職人さんの日々のものづくりに触れてほしいと思います。
奥山峰石先生の弟子として、15歳から金工の世界で鍛錬を積み、東京銀器の職人として活動されています。
12月2日(土)、3日(日)は日本橋三越で開催される大黄金展に実演でいらっしゃるので、ご興味のある方はぜひ足を運んで頂けたらと思います。
▼大黄金展の詳細はこちら
https://www.sgc-gold.co.jp/exhibition/
講師:
鈴木泰三さん
▼製作物
①銅板のお皿 直径約8.3cm×高さ約0.8cm
②アルミのコースター 幅・奥行き10cm、高さ0.2cmほど
※手作業で作られているため、若干の誤差がございます。
▼開催日時
・12月9日(土)
①10:00〜12:00 銅板からお皿をつくるワークショップ
②14:00〜16:00 アルミ板で体験する打ち込み象嵌のコースターのワークショップ
※お申込み締め切り:12月7日(木)17:00
▼定員
各8名
▼参加料
プラン利用会員:¥10,800- / 一般会員:¥11,700- / 一般:¥13,000-
※シェア工房利用料金リニューアルキャンペーン実施中
ワークショップご参加の方はに参加特典として入会金無料で会員になれます。この機会にぜひご入会ください。
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受付時間 9:00〜17:00/月曜定休