ワークショップ
ときは12世紀、中世鎌倉。ウッドワークセンターがある逗子のおとなり
【鎌倉】に幕府がおかれ、日本政治の中心であったころ。
鎌倉仏師たちが中国大陸より移入された唐物の彫漆に影響を受け、仏像・仏具の制作で
培われた技術を活かし、発展させたものが伝統工芸【鎌倉彫】である。
講師には、運慶を始祖とする後藤家の二十九世孫【三代 後藤久慶】さんを招き、
竹と漆の茶わんつくりを体験いただきます。
素材は【円覚寺塔頭 龍隠庵】ご住職さまのご厚意で、円覚寺の山より
伐り出した竹をご用意しました。
塗り工程では、仏像や漆器の制作・修復時に用いられる【木屎漆】を使い、
まるで陶器のような質感に仕上げます。
今回のワークショップは、
竹の茶わん制作と漆塗りを体験していただくため、2日間の開催となります。
1日目はナタや小刀で竹を削り、みなさんの掌に合う形に作り、下地の漆塗りまで行います。
2日目は木屎漆をつくり、竹の茶わんに焼き物を思わせる表情をつけます。
その後の工程は漆を何度も塗り重ねるため、完成までこちらでお預かりします。
お渡しは4月下旬の予定です。お楽しみにお待ちください。
〈起源・沿革〉
【後藤久慶】は、運慶を始祖とする鎌倉仏師の流れを汲み、二十六代後藤斎宮慶廣の三男である初代久慶(二十七世孫)が独立いたしました。
現在は三代目久慶(二十九世孫)が継いでおります。
代々【後藤久慶】は、時代に呼応しつつも伝統に根ざし、より芸術性を高めた作品を追求し続けております。
初代 後藤久慶(平四郎) 明治八年~大正一四年
二代 後藤久慶(慶一) 大正十年~平成五年
三代 後藤久慶(慶大) 昭和四十七年~現在に至る
〈慶大〉
この作品は久慶の鎌倉彫とは別に2002年より主に竹と漆を素材として制作を始め、2004年5月に初めて本名の【慶大】として発表いたしました。
代々【後藤 久慶】に伝わる鎌倉彫と共に、現代の暮らしの中にも活きるものであると自負しております。
参加費:¥25,000 税込み(2日分) 定員:8名 1日目(竹の茶わん制作・下塗り)
日時:2018年2月11日(日)9:30~16:30(12:30〜13:30 休憩) 時間:約6時間 2日目(漆塗り)
日時:2018年3月4日(日)14:00~17:00 時間:約3時間
注意事項
◇漆を扱うため、お子様や肌の弱い方、体調不調の方は直接触れなくてもかぶれることがあります。
万が一かぶれた場合の責任はおいかねますので、十分ご注意の上、必ずご自身でご判断下さい。
◇漆が完全に乾くまでに時間がかかるので、出来上がり次第のお渡しとなります。
配送を希望される場合、別途500円(税別)にて対応致します。
◇作業に適した動きやすく汚れても良い服装でお越しいただくか、着替えやエプロンをお持ちください。
◇安全のため半ズボン・サンダル等での作業はできません。
◇1日目はお弁当をご持参ください。
◇中学生以下の参加ご希望の方は、必ず保護者の方同席でご参加ください。
次回開催のお知らせをご希望の方は、メールフォームよりお申し込みください。開催日が決定いたしましたら、お知らせをメールにてお送りいたします。(ご予約は次回ワークショップ受付開始から先着順での受付となりますので予めご了承ください)
お電話でのお問い合わせも受け付けております。
受付時間 9:00〜17:00/月曜定休