単に形をつくるのではなく、工程全体を自らコントロールする
箱は一見、四枚の板をつなげれば簡単にできるように思えます。 しかし、長さや幅、直角、平面、そして組み手の深さがわずかでもずれると、最後には大きな「ねじれ」や「隙間」となって現れます。この講座では、手加工基礎で学んだ墨付け・鋸・鑿・鉋(カンナ)の技術を統合し、手掛け(持ち手)の付いた木箱の制作に挑みます。箱の四隅を組み手で正確につなぎ、木の繊維や曲がりを見極めながら、持ち手となる部材の曲げ加工までを組み合わせます。目標は、ただ難しい技法を体験することではありません。 複数の部材を同じ基準で加工し、仮組みでずれを見つけ、必要な工程へ戻って整える――。「完成までの全工程を自分で見極め、管理できる力」を身につけていきます。
ここがポイント!
箱を、誤差が見える教材として捉える
箱は、ごまかしのききにくい形です。四隅の組み手が合わないとき、原因は最後の一か所だけにあるとは限りません。基準面、部材寸法、墨付け、加工順序まで戻り、誤差がどこで生まれたのかを探します。
同じ部材を、同じ基準でつく
向かい合う板や繰り返す組み手は、別々に測るほど誤差が増えます。部材をまとめて墨付けする、基準となる一枚から寸法を移す、加工途中で比較するなど、複数部材の精度を揃える方法を学びます。
木を曲げるときも、力だけに頼らない
木は、繊維の方向、厚み、含水状態、曲げる半径によって動き方が変わります。割れや戻りを観察し、材料の準備と曲げ方を調整します。曲げ加工を、形を無理に変える作業ではなく、素材の性質を使う技術として扱います。
カリキュラム(全4回)
第1回:全体の工程を読み、部材へ基準を移す造を知り、丸太から部材を割り出す
完成形と図面を確認し、箱本体、底板、手掛けに必要な部材と加工順序を整理します。木目と反りの方向を見て部材を配置し、基準面・基準辺から墨付けを始めます。向かい合う部材を揃えるための墨付けと、組み手加工の準備を行います。
第2回: 組み手を加工し、曲げの条件を確かめる
鋸と鑿を使って箱の組み手を加工します。最初の一組を基準に、残りの接合部へ精度を展開します。あわせて手掛け材の厚み、木目、曲げ半径を確認し、本加工の前に曲がり方や戻りを試します。
第3回: 仮組みで、ずれの原因を見つける
各部材を仮組みし、隙間、ねじれ、直角、底板や手掛けとの関係を確認します。入らない部分だけを削るのではなく、箱全体の基準を見ながら調整します。接合の順序、固定方法を確認したうえで、本組みを行います。
第4回:鉋で面をつなぎ、使う形へ仕上げる
組み上がった箱の面を鉋で整え、接合部の段差、角の当たり、手に触れる部分を仕上げます。必要に応じてサンディングを使い分け、持ち上げたときのバランスや手掛けの感触を確かめます。完成後の木の動きと、使用・保管・手入れについても扱います。
講師紹介:靍田 俊介(つるだ しゅんすけ)
家具製作手加工作業2級技能士。北海道東海大学 芸術工学部 デザイン科卒業、北海道立旭川高等技術専門学院 造形デザイン科修了。グリーンウッドワーク指導者養成講座(2023)、桑沢デザイン研究所 基礎造形専攻(2024)修了。書籍監修: 動画でわかる 木工旋盤削って形づくるウッドターニングの愉しみ (2026)
靍田 俊介(つるだ しゅんすけ)
木工教室講師 / 「森と手をつなぐ」 代表 / 木工作家(屋号: チドリアシ) / 元 WOODWORK CENTER 店長
講師からのメッセージ
箱づくりでは、最後の組み立てになって初めて、前の工程の小さなずれが見えることがあります。そこで、どの作業がずれたのかを辿っていく。その時間に、応用の面白さがあると思っています。曲げ木も同じです。木を従わせるのではなく、どの方向なら動けるのかを見つける。手加工でつくった精度と、木が持つしなやかさを一つの形にまとめます。完成した箱だけでなく、次に自分でつくるときの工程の考え方と判断基準を持ち帰ってください。
募集要項
対象者について
手加工基礎コースを修了した方、または白書(しらがき)、罫引き (けひき)で墨付けを行い、鋸・鑿・鉋を安全に扱える方を対象とします。組み手加工の精度を高めたい方、複数部材の仮組みと調整を学びたい方、曲げ加工を木の性質から理解したい方に適しています。
開催日時
9月第1週、第3週/10月第3週、第5週木曜日 14:00〜17:00:1)9/3(木)、2)9/17(木)、3) 10/15(木)、4)10/29(木)
受講料・定員
88,000円(材料費・消費税込)
最少催行人数 3名~最大 6名
※定員に満たない場合は、ご希望の日にちで開催されない場合がございます。ご了承ください。
持ち物と服装
持ち物: 筆記用具
服 装: 動きやすく汚れても良い服装、動きやすい靴(スニーカーなど)
⚠️安全のため上記のような服装・靴でお越しください。
※エプロンや作業着をお持ちいただいて、洗面所で着替えることも可能です。
振替受講について
あらかじめ定まった振替日(固定枠)は設定しておりません。 振替をご希望の場合は受講開始後に担当講師へご相談いただけますが、日程や工房の空き状況によっては必ずしもご希望に沿えない(振替をお約束できない)場合がございます。あらかじめご了承ください。
受講特典:シェア工房の利用&保管ボックス付き
本講座では、限られた時間の中で作品を完成させることよりも、習ったことを繰り返し自分の手で確かめることを大切にしています。受講後もご自身で制作を続けられる状態を目指し、充実したサポート環境をご用意しました。
1.シェア工房「通し会員資格」(2か月間)
受講期間を含む2か月間、WOODWORK CENTERのシェア工房をご利用いただけます。講座で終わらなかった作業、道具の扱いの復習、次回までの練習やご自身の制作にご活用ください。
2. 専用道具箱(保管スペース)の利用権
通常は月額1,650円かかる「専用道具箱」を、期間中無料でお使いいただけます。制作途中の作品やご自身の道具を工房に保管しておけるため、手ぶら感覚で気軽に通って練習や制作に没頭できます。
お申し込み方法
募集内容をご確認いただき、参加をご希望の方は以下のフォームよりお申し込みください。 なお、定員に達し次第受付を終了させていただきます。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
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木工教室・シェア工房 -無料施設説明会-
大変申し訳ございません。ただいま準備中です。確定次第、こちらでお知らせいたします。
キャンセルポリシー
受講生の皆様に快適かつ安全にレッスンをお楽しみいただくため、以下の通りキャンセルポリシーを定めております。内容をご確認のうえ、お申し込みをお願いいたします。
1. キャンセル料および返金について
資材・材料の準備を行う都合上、キャンセルの時期に応じて以下の通り対応させていただきます。
コース開始日の3日前まで:受講料をご返金いたします。
コース開始日の2日前〜当日:返金なし(キャンセル料 100%)
無連絡(無断)キャンセル:返金なし(キャンセル料 100%)
※hacomonoでの決済取消・返金手続きに際し、以下の返金事務手数料を差し引いた金額をご利用のクレジットカードへご返金いたします。
一般(通常申込):一律 5,000円
プラン会員(フリープラン契約会員) :一律 3,000円
2. 次回コースへの移行(日程振替)について
当教室のコースは2ヶ月ごとに開催予定となっております。直前のキャンセルの場合や返金事務手数料を発生させたくない場合は、次回以降の開催コースへ受講権利を移行(振替)していただくことが可能です。
※移行をご希望の場合は、資材準備の都合上お早めにご連絡ください。
※移行の場合、受講料の返金はございません(次回以降の受講分に全額充当いたします)。
【ご注意】 各コースは定期開催を予定しておりますが、応募状況ややむを得ない事情等により次回開催が確定・お約束できない場合もございます。あらかじめご了承ください。
3. コース開始後のキャンセルについて
コース開始(初回受講)以降のキャンセルにつきましては、理由の如何を問わず受講料の返金はいたしかねます。
4. 体調不良・緊急事態などの例外対応
急な体調不良や冠婚葬祭、悪天候などのやむを得ない事情がある場合は、次期への移行など柔軟に対応させていただきます。まずは速やかにご連絡ください。
よくある質問
こちらに「よくある質問」をまとめております。ご覧ください。
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「よくある質問」にない質問についてはお手数ですが、下記メールアドレスまでお問い合わせ下さい。
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