こんにちは。広報中野です。
秋の気配も次第に濃くなり、穏やかな好季節となってきました。
ウッドワークセンターから見える、池子の森の紅葉が待ち遠しい今日この頃です。
前回に引き続き、横浜市にある高等特別支援学校に
「木工・出張授業」を行う、職人・靍田に同行して参りました!
当日の生徒さんは【木工課】で勉強している12名の2年生と3年生。
普段はオーダー設計・木工教室・DIYサポート・たま〜に制作と、なんでもこなす靍田が
今日も先生として高校生達と学びの時間を過ごします。
3年生は前回授業を受けた生徒さん達。
この日をとても楽しみに待っていてくれていた様子で、久々の再会に靍田先生も嬉しそう!
今回の出張授業は、木材についてのおさらいと、道具の講義・実践です。
普段は木工課として制作をしている生徒さん達ですが、
「木材の特徴は?」「鉄と木材はどう違う?」「木材をさけるチーズに例えると・・・」など、
改めて木材の事を聞かれると答えに戸惑ってしまいます。
靍田の話にメモを取り、自分達の知識を再確認している様子でした。
その木材を加工するノコギリと鉋、それぞれの特徴や種類の講義では、
道具の大きさや形の違いを見比べて、互いに意見を出し合い、
「どんな時に使うのか?」「特徴となる違いは何か?」「こんな時はどうするのか?」
覗き込むように道具をみて観察し、必ずメモに残していました。
職人への質問も絶えません!
するどい質問もあり、話がどんどん、ふか〜く横道に逸れていきました・・・。
そして次はお待ちかね、鉋の実践講義です。
靍田のデモンストレーション後、南京鉋に初挑戦。
初めて扱う道具に、「上手く出来るか!?」「思う通りに行かなくて難しい!」など、
とても盛り上がりました!
いよいよ最後に、1人1つ鉋を手にして、鉋の刃を出す所から、
削りまでを一人で行います。
と、ここでなんと!
前回講義を受けた3年生のH君が、前回の講義以来、鉋の魅力にハマり、
学校でもまな板の削りを頼まれる程に上達していました!
普段から鉋の刃の出し方や注意点をみんなに教えてくれているようです!すごい!!
これには靍田先生もビックリ!!!
そんなH君を見て、初めて使う2年生達も夢中です!
また、靍田が学校の鉋を調整する姿を見て、初めての作業に2年生も3年生も興味津々。
鉋は刃の研ぎだけではなく、台の調子が重要なんですねー。
鉋台に定規をあてて、台の調子を確認します。
生徒さん達の目つきが、まるで職人のよう。
その後は、時間の許す限り自分で刃の出具合を調整して、鉋をかけていきます。
刃が出過ぎて厚くなったり・・・
片側の刃が出過ぎたり・・・
何度も。何度も。調整しては、かけていきます。
徐々にコツを掴み、きれいな鉋屑が出るようになっていました!
「上手だなぁ・・・」としみじみ。 みんなスゴイ!!!
H君のように鉋名人が増えるかも・・・!?
今年度も残り5ヶ月程。
2年生は、これからもっと専門的な知識と技術を学んでいきます。
3年生は、これから卒業作品に向けて没頭していく時期となります。
誰がどんな作品を作るのか。2年生がどれだけ成長するのか。
今からとても楽しみです!
次回は3年生の卒業作品に対する、デザインや製作方法のアドバイスを予定しています。
その時に、また会える日を楽しみにしています!!
木工課の皆さん、これからも一緒に木工を頑張りましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回も、また皆さんに木工のステキさについて、
熱く熱くお届けしたいと思います!!!