最終更新日 - 公開日 2025.12.31 スタッフBlog

日々の食卓に木の器が一つ加わると、いつもの料理が少しあたたかく見えます。 ただ、長く使うほど気になるのが乾燥やひび割れ。 ここでは、木製食器を気持ちよく使い続けるための基本をまとめました。
★ 工房視点のひとこと ★
木は“使っていく素材”です。買った瞬間が完成ではなく、
使いながら整えていくことで風合いが深まっていく——
この感覚を持っていると、多少の傷や色の変化も“味”として楽しめます。
1. 洗い方
2. 乾燥とオイルメンテ
3. 保管場所
|基本の洗い方
中性洗剤+スポンジで優しく洗うのが基本。
木は繊細なので、強くこすらないのが長持ちのコツです。
|浸け置きは避ける
長時間水に浸すと、木が水分を含み膨張し、乾燥すると収縮します。
この繰り返しが ひびや反りの原因に。
|食洗機は?
基本的には NG。
急激な温度変化・乾燥が、割れや変形を招くことがあります。
★ 工房視点のひとこと ★
洗うタイミングは**「使ったらすぐ」**。
実はこれ、食器だけじゃなく“木工の現場”でも同じ。
木と道具は、後回しにしないほうが長くご機嫌です。
|塗装の違いと手入れの考え方
* ラッカー / ウレタン塗装 … 膜で覆われているので普段のお手入れでOK。
* オイル塗装 … 自然な風合いが魅力。油分補給が長持ちの鍵。
※ 拭き取りが甘いとベタつきやすいので、 「塗るより、拭き取る」 の意識で。
|ガサつき・細かな傷には
**細かいサンドペーパー(#320〜#400)**で軽く整えてから、オイルを。
★ 工房視点のひとこと ★
ペーパーで軽く研ぐとき、木目に沿って動かすと整いやすいです。
“面倒だな”と思う作業ですが、
仕上がりの変化がいちばん実感できる工程でもあります。
おすすめオイル…えごま油、亜麻仁油、くるみ油などの乾性油(または不乾性油)。食用油で代用可能ですが、サラダ油などの半乾性油はベタつくので避けましょう。方法は、器が乾いた状態でオイルを薄く塗り、余分なオイルを拭き取ってから風通しの良い場所で乾燥させます。頻度は、かさつきが気になったら(半年~1年ごと)でOKです。
* 水分を拭き取る
* しっかり乾かす
* 直射日光と密閉を避ける
★ 工房視点のひとこと ★
冬場の暖房・夏場の湿気は、木にとって過酷です。
季節で置き場所を少し変えてあげるだけで、寿命が伸びます。
* 電子レンジ
* 冷蔵庫
* 色・臭い・油分の強い料理の直盛り
→ ワックスペーパーを一枚敷くと、
木の器を守りながら食卓を演出できます。
木製食器は、手をかけたぶんだけ表情が育ちます。
洗い方や保管場所に少し気を配りながら、
乾いたら油を差し、道具と会話するように使い続ける。
その積み重ねが、
お気に入りを長く、そして美しく使ういちばんの方法です。