2016.06.12
家具や器に彫刻を施し、漆塗りで仕上げる「鎌倉彫」。その歴史は古く、鎌倉時代にまでさかのぼります。鎌倉彫会館様のリニューアル工事で、館内にある室町時代から現代までの鎌倉彫作品と参考資料を展示する鎌倉彫資料館の新しい展示什器を製作させていただきました。
「鎌倉彫は、ここ鎌倉の歴史を伝えるもの。什器づくりに協力してもらえるところも地元で探そうと思っていたんです。」そう話してくださったのは、鎌倉彫協同組合理事長の後藤尚子さん。ウッドワークセンターのスタッフたちに、若くて健康的な印象を感じて相談してくだったそうです。
「木材の種類や仕上げ方などいろんな提案をしてくださって、最終的に、展示物を際立たせ、落ち着きのある素晴らしい什器をつくってもらえて嬉しく思っています。明治時代から使っているガラスの棚もあわせて補修してもらいました」(後藤さま)
また、木材を基調としたカフェに対して、ショップは違う素材で構成したいという後藤さまからのご相談を受け、鉄脚にガラスの天板を載せた販売用の什器と、ステンレスの切文字のサインも制作。表現したかった素材感だと後藤さまに高く評価いただきました。
“使う・知る・作る“というコンセプトのもと、各時代の歴史解説に合わせて名品を展示している資料館とともにショップやギャラリーをもっと充実させて、多くの人に利用してもらえる工夫をしていくという鎌倉彫会館さま。わたしたちも引き続き、地元の魅力を伝えるお手伝いをさせていただきます!