ひとりで作業場を構えるのは、なかなか大きな壁があります。
場所、機材、経験、仲間……いろんなものが必要になるからです。
でももし、それをみんなでシェアすることができたら?
WOODWORK CENTER は、会員制を通して共有の「場」と「道具」をひらいた、木工を中心としたものづくりのシェア工房です。
この工房は、単なる機材レンタルの場ではありません。
木工教室や講習を通じて初心者の方も学びながら利用でき、経験のある方は、自分の作品づくりや暮らしのものづくりに活かせます。
まずはワークショップで、ものづくりの入り口を開いてみるのもよいでしょう。
作品をつくること自体はもちろん、その先に「使われる」「届ける」楽しみも大切にしています。
場の空気も、人とのつながりも、道具も、お互いに大切にしながらものづくりを育てていく場所。
そんな思いに共感してくださる方に、仲間になっていただけたら嬉しいです。
見学やワークショップへのご参加から、気軽に始めてみてください。
ただつくるだけではない、暮らしに生きるものづくりへ。
WOODWORK CENTER が、あなたの新しいものづくりの一歩につながりますように!
WOODWORK CENTER 店長 靍田
靍田 俊介 プロフィール
1980年生まれ。鹿児島県出身、北海道東海大学芸術工学部卒業。団体職員、オーダーキッチンメーカー、オーダー家具店を経て WOODWORK CENTER に参加。2021年より同店店長。北海道立旭川高等技術専門学院 造形デザイン科修了。グリーンウッドワーク指導者養成講座 2023 修了。桑沢デザイン研究所 基礎造形専攻 2024 修了。
WOODWORK CENTERは神奈川県鎌倉市の隣、逗子市にあります。
先には葉山、湘南エリアにありながら他に比べて規模が大きくなく落ち着いた街です。
僕もこの街が気に入り、住んで10年が経ちました。
逗子海岸もありますが、工房は少し内側に入った池子という里山に囲まれた場所で、目の前は京急の赤い電車が通ります。
この場所は元々、地域を代表する工務店の大工の支度小屋だったこともあり、天井がとても高く、入り口の大きい引き戸から入る自然光でとても伸びやかな雰囲気な工房です。
本来、僕らはオーダーで家具を制作しています。その環境をそのままみなさんと共有しています。
あなたの隣で木工作家の方が仕事として作業をされるかもしれません。木彫家の方が彫り物をしていることもあるし、チェーンソーで丸太の製材をすることもあります。
オーダー家具の打ち合わせをしていたり、新しい木工機械が持ち込まれることも。
常にいろんなものづくりが溢れています。
風光明媚な環境で、ものづくりに熱中できる、そんな工房です。
今までの家具づくりには多くの輸入材が使われてきました。それは安定的に大量に安価に手に入れることができたから。
WOODWORK CENTERで使用する材料は主に国産材・地域の間伐材・未利用材を使用します。身近な国産材や間伐材・未利用材をつかうことで、木工と自分たちの暮らしが結びつきます。
また植物としての木を知り、自分達の周囲の自然環境を知る学びがあり、森林や里山の環境保全に貢献することにもつながります。
「資源を生かしきる。」
ただ木製の何かをつくるだけではない、自分達の生活する環境のことを想うものづくりを行っています。
「材料と対話し、それをモノにするための、その対話の通訳者になってくれるのが道具である」ー大工道具の歴史 岩波新書よりー
木工の道具はないものはないと言えるくらい全て揃えて、みなさんが手ぶらで通える環境を用意しています。
ですが、僕はみなさんに積極的に自身の道具を揃えて欲しいと思っています。
そのために道具の販売も行なっています。
自分の愛用の道具を整え、あつらえることは材料との円滑なコミュニケーションを生み、より自分がイメージする形を実現してくれます。
昨今特に大工道具の製作を中心とした鍛冶屋の廃業が著しいです。
それはものづくりや生活環境の変化の中で道具が電動化されたり、そもそも使う機会がなくなったことが原因です。
WOODWORK CENTERは本格的な道具の紹介と実売をすることで、それをつくる鍛冶屋など「ものづくりを支えるものづくり」の文化の発展・変化にも貢献したいと考えています。
まずはエントリーモデルから自分の道具を愛用し、将来はハイグレードのものを少しづつ揃えていく。
銘のある道具はつくり手の顔もわかります。
道具の奥深さと楽しさも伝えていきます。