【出張授業】家具職人が行く!vol.3 | 木工教室木工教室なら WOODWORK CENTER by 相談家具屋

2017.12.15 シェア工房/作品集スタッフブログ木工教室

【出張授業】家具職人が行く!vol.3

こんにちは。広報中野です。
師走になりクリスマスや年末年始の準備で慌ただしくも、わくわくする季節となりました。
寒さがだんだんと厳しく感じますが、温かいものを食べて冬の寒さに負けないよう過ごしたいですね!
ウッドワークセンターも先日木工教室の生徒さんたちと大忘年会を行い、新しい年が待ち遠しい今日この頃です。

6月・10月に引き続き、横浜市にある高等特別支援学校に
「木工・出張授業」を行う、職人・靍田に同行して参りました!

今回授業を受けた【木工課】の生徒さんは今年度の3月で卒業をする3年生の4名。
出張授業は今回で3回目ということもあり、お互いにわくわくした面持ちで再会しました。
普段はオーダー設計・木工教室・DIYサポート・たま〜に制作と、
なんでもこなす靍田が今日も先生として高校生達と学びの時間を過ごします。

今回の出張授業では卒業作品に対する、デザインや製作方法のアドバイスを予定していましたが、
3年生たっての希望で【 鉋講習応用編 】となりました。

前回は鉋の調整・使い方を取得した3年生。
今回は鉋台の調整を、それぞれ学校のmy鉋を手にして行います。

まずは鉋台に定規をあてて、台の調子を確認します。

綺麗に鉋をかけるためには、台を「立ち鉋」で削ります。

そしてまた鉋台に定規をあてて、台の調子を確認します。

まずこの繰り返しをして、my鉋を整えていきます。

また、鉋身と裏金(押さえ金)が入る押さえみぞの調整も行います。
鉋台も無垢材なので痩せたり太ったりするので、棒やすりで慎重に少しずつ削り、鉋身を入れて確認します。
「少しずつ進めないと、すぐ削りすぎちゃうんですよ〜」と一苦労する場面も。

前回ご紹介した鉋名人H君は更に難しい工程へ!
ノミを立てて余分な出っ張りを削っていきます。
この微調整が難しいのです!!!!!

そして仕上げた鉋台を靍田先生にチェックしてもらいます!
「まだまだ全然だよ〜」 「あと一歩!」 「オッケ〜〜〜イ!!!」

誰一人諦めず、果敢にチャレンジして、OKをもらった時の喜んだ顔はとてもいい表情!
やったね!!! よし。いよいよ削りだ!!!

「俺も早く削りたい!!!」

焦りは禁物だよ〜。

さていよいよお楽しみの削りの時間。
刃の調整はもうお手の物。
自分で調整した鉋は一味違うようで、
「気持ち良い〜〜〜!!!!!」「スゲーーー!!!!!」

おもちゃをもらった子供のように嬉しそうな表情を見て、靍田先生も暖かい目で見守ります。

途中からカッティングボードの反りを直し始めたH君。
短時間で直せた技術は、本当にすごいです!
いつか本当のmy鉋を仕込んで、オリジナルの作品を作って欲しいですね。

年内の出張授業は今回で最後です。
今回の出張授業に立ち会っていた教育委員会の指導主事の先生より、
『専門家の方の指導にこれだけ食いつくのはすごいですね。本当に好きだから、カンナの調整にあれだけ長時間取り組み、
本当に切れるようになるまでしっかりとやるんですね。』と、なんだか私たちが嬉しくなってしまう素敵なお言葉をいただきました。

彼らにとって、世界が広がりますね。
次は年明けに最後の授業を行う予定で、次回はどんなリクエストがあるかな?
職人靍田も、みんなの成長と楽しんでいる顔が見れてとても嬉しそう。

現在木工課の3年生は全部で7名。
実習や体調不良で参加できなかった生徒さんも、次回年明けの最後の出張授業を楽しみにしていてくださいね!

「最後の授業」は少し寂しいところがありますが・・・
また次回会える日を楽しみにしています!!
木工課の皆さん、これからも一緒に木工を頑張りましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回も、また皆さんに木工のステキさについて、更に熱くお届けしたいと思います!!!

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