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壁面収納に効果的な地震対策とは

《背の高い家具は地震に要注意》


背の高い家具は床面積が狭くならなかったり、おしゃれなイメージがありますが、地震が起きた時に心配だという人もいるのではないでしょうか。
特に、壁面収納は天井まで高さがあるため、大きな揺れが発生すると倒れてくるのではないか不安になるものです。
また、横幅も広く、様々な物を収納する家具なため、被害の大きさも心配になりますが、地震対策をしっかり行なっていれば安心です。
効果的な地震対策を知り、便利でおしゃれな壁面収納を取り入れてみてください。
一つは、転倒防止器具の設置です。
背の高い家具は大きな揺れを感じるとバランスを取るのが難しくなり倒れてくる可能性があるため、天井との隙間に突っ張り棒のようなもので固定し、揺れを軽減させます。
床にも耐震パッドなどを貼っておくとさらに効果的です。
様々な転倒防止器具が販売されているため、壁面収納と相性がいいものを選んでみてはいかがでしょうか。

《万が一の時を想定することも大切》


転倒防止器具の設置は地震対策に効果的ですが、絶対に倒れないと安心するのは危険です。
縦揺れ、横揺れによっても受ける影響が異なります。
二次被害が発生しないように、倒れた時のことを想定して家具を配置しましょう。
壁面収納の選び方にも気をつけなければなりません。
特に気をつけたいのがガラスです。
扉がガラスになっていると、地震の衝撃で鋭利な破片が飛散する恐れがあります。
また、中にしまってあるものがガラスを突き破って飛び出してくるケースも少なくありません。
避難が必要なほど大きな災害は、避難経路を確保することが大切なため、スムーズに逃げられるようにガラス製の扉は避けた方が安心です。
オーダー家具でオリジナルの壁面収納を作る場合も、できるだけガラスを使わないようにしましょう。
収納する物の種類、配置の仕方にも気をつけてください。
落ちても飛散しない物を選び、上段には軽い物、下段には重い物を配置させると重心が下に向くため、倒れにくくなります。
このように、壁面収納を設置する際は地震対策が欠かせません。
壁面収納に限らず、背の高い家具は地震対策を行いましょう。