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オーダー家具の測定で気をつけることとは

《測る場所は4つ》


オーダー家具を依頼する際は、つくる品物の測定をしなければなりません。
オーダー家具は好みのデザインに仕上がるだけでなく、お家の間取りにぴったりなサイズ感で作ることができるという魅力があるため、測定ミスによってサイズ感が合わないと使いにくいインテリアとなってしまいます。
しかし、どのように測定するべきかわからない人もいるのではないでしょうか。
左右のスペースにぴったり収めたい場合は、測定箇所は4つです。
まず、左右のスペースとは壁から壁間や、壁から家具間となるケースが多いですが、壁の下の木枠の有無を確認する必要があります。
木枠があるとその内側からがスペース寸法となり、依頼する家具がその寸法よりも小さくなければ入りません。
作り直しが難しいため、失敗しないように木枠の確認は必ずしてください。

《余裕を持とう》


手前側の左右、奥側の左右の合計4箇所測っていきますが、全体でスペースからマイナス5〜10mm程度余裕を持っていくことが大切です。
心配な人は2、3cmほど余裕を持っていても良いですが、最低5mmほどあれば多少お部屋の内装が傾いていたり、直角になっていても入る可能性があります。
木枠があれば、その内側から5〜10mm余裕を持ってください。
また、建物巾木の厚みが分厚く、隙間が気になるようであればフィラーという埋め木で隠すという方法があります。
実際のスペースと同じサイズで作ると失敗する可能性があるため、必ず余裕を持っておくことが大切です。
測るときは市販のスチール製のメジャーでも問題ありませんが、実測値の最も小さい値をスペース値としてください。
また、高さにも注意しましょう。
幅を測る時と同様に手前の左、右の高さ、奥の左、右の高さの4箇所を測っていきます。
測った高さより10mm程度小さく設計するとサイズが合わずに入らなかったということはありません。
10mmは空きすぎていると思う人もいるかもしれませんが、幅よりも高さの空きは目立たないため10mm程度で問題ないでしょう。
このようにオーダー家具のサイズを測るときは、入らないということがないように余裕を持つことが大切です。