木工教室「参加レポート」その2 | 木工教室木工教室なら WOODWORK CENTER by 相談家具屋

2015.12.19 スタッフブログ木工教室

木工教室「参加レポート」その2

『黒田店長と新人広報Mの木工教室体験レポート総集編〜第2弾』

総集編第1弾にて、黒田店長と私新人広報Mが1週間に1回、実際の木工教室のクラスに参加して、木工の基礎を学んでいるレポートを投稿致しました。お待たせしました、総集編第2弾です。今回のレポートからは、いよいよ『ホゾ(枘)』と『ホゾ穴(枘穴)』加工の課題に入った私たち。
私Mは金曜のクラスで、黒田店長は土曜日午後クラスへ参加です。引き続き、悪戦苦闘(?)のレポート、ご紹介します。

※ブログ掲載にあたり、本文の一部を編集しております。


【木工教室参加レポート】

こんにちは。新人広報Mです。『2週続けて同じクラスに参加しよう』ということで、先週と今週、私は金曜の午前クラスに参加して参りました。金曜クラスは、担当講師の田中、長岡の細やかで的確な指導が人気です。個々に課題を進めて作業にあたる生徒さんたちの間をくまなく歩き、時々途方にくれてる私にも、すぐ目をつけてくれます。先週から私は『ホゾ(枘)』の課程に進みました!ここからはいよいよ、密かに楽しみにしていた『鑿(のみ)』を使います。

この課程では、初回からのこ挽きを練習している材を3分割に回し挽きし、のこ挽き練習には用いなかった部分2本それぞれに『ホゾ(枘)』と『ホゾ穴(枘穴)』を作っていくのです。
ところで、『ホゾ(枘)』とは、木材の端部に凸型に小さく突出させた直方体の細工のことで、それを入れる『枘穴』を作ることで、2本の材を接合することができるものです。

ホゾの課程での、墨付けの方法や工程を座学で長岡先生から教わり、今後、この課程で引き続きのお付き合いになる『鑿』に合わせて、墨付けをします。鑿は1本1本刃の巾に個体差があり、同じ三分の鑿でも寸法はすべて微妙に異なっています。
それゆえ、ホゾ穴を掘る際にのみ巾をぴったり合わせて墨付けをする関係上、この課題では、今後継続して同じ鑿を使っていくことになるのです。道具は教室内で皆さん共通に使用しています。異なる日に、同じ鑿を同じ課程で一緒に使っている方も多いので、マスキングに書かれた名前がどの鑿よりも多いと、何だか人気No1みたいで、心なしか鑿自体が誇らしげです(笑)

いよいよ!
いきなり本番材では心許ないので、まずは練習材にホゾ穴の墨付けをし、掘ります。1打目は、ホゾ穴の中心から。鑿の刃裏を自分側に向け、聞き手にげんのう(今更ですが、左利きゆえ、画像等ご了承ください)反対の手に鑿をまっすぐ握り、鑿の柄を叩く。

げんのうを振る時には、力は鑿にあたる瞬間だけかけ、げんのうの重みを利用する。
そして、必ず刃先をみること!田中先生に教わった方法を反芻しながらやってはみるものの、なかなか思うようにいかない。使うのは手首じゃないし肘じゃないはずなのに、無駄に力んでるからですね、手首も肘も痛みます。この『力み』には大きな悪影響が!
腕にげんのうの力を「あますところなく吸収」してしまっているので、鑿に上手く力が伝わらず、深く穴が掘れないのです。それに、恐怖でしょうか…まっすぐ!とわかっているのに左に右にぶれている。写真を見た今なら、本人にもわかります。私の鑿はいつも、左か右に逃げています…。

このことで、鑿で開けた穴は少しずつ、あれほど苦労して慎重に引いた墨を越え、入ってはいけない領域に侵入するのです。ホゾ穴が墨よりも大きく開いてしまうということは、当然、寸法通りのホゾが上手く入らないということです。改めて墨の重要性と、その際(きわ)を目指して加工することの難しさを実感しました。忘れてはいけません…墨こそが守るべき基本…墨こそが仕上がり。

次週、私はいよいよホゾ穴の本番に挑みます!
『次こそは!』の熱量は、私にとって週1回の大変だからこそ、嬉しい時間になっています!

この頃、黒田店長とは、ホゾ穴の調子はどう?なんて会話が増えています。
さて、引き続き先週Facebookに掲載いたしました黒田店長のレポートです。


【木工教室参加レポート】

こんにちは。あと半月で今年も終わりだなんてとても信じられない! きっと皆様そう思っていらっしゃるのではないですか? こどもの頃の一年はとてつもなく長く感じたのに、大人の一年って本当にあっという間ですよね。あれもこれも終わっていない!と、毎年年末になると騒ぐのをそろそろ卒業したいと思っている黒田が今回も教室のレポートを致します。

今週私は土曜の午後クラスに参加。このクラスは隔週のみ開催で月に2回だけなのですが、貴重な時間という事もあってか生徒さんは皆さん真剣そのもの!14時から17時までがんばっていらっしゃいます!
前回のスタッフMと同じく、私もホゾ穴をあけるノミの実践に突入しました。Mのレポートにもありましたが、墨付けをした線を上下左右とも超えない様に、ノミとげんのうで加工をしていかなければなりません。

今回実践してみて私が思ったポイントは2つ。
 ①自分の手の感覚、姿勢を整える。
 ②せっかちだったり、大雑把にすると必ずあとで苦労する。

①について。
ノミ穴を正確にあける為には、げんのうに適切な力を加える事。その為にまずはげんのうの叩き方から練習しました。何度も手を叩きそうになりながらしっかりと柄をにぎって、手首のスナップを利かせて、バウンドさせずにノミを叩いていく。講師のお手本を見ていると簡単そうなのに、自分では全然上手く出来ません。
何度も繰り返して練習して行くうちに手の感覚と姿勢がとても重要だと感じました。私は小さい頃からあまり運動に興味無かったのですが、スポーツニュースで選手のフォームを研究したり、お父さんがゴルフのスイングをビデオに撮る意味がやっと分かった気がします。げんのうにしてものこぎりにしても、自分の体にあった、力の入れやすいフォームと姿勢を保つ事が出来れば、きれいな加工が出来ると思い知った次第です。
そして、げんのうが慣れて来たら、練習材にノミで穴を開けていくのですが、Mの苦戦レポートにもあった様に、ぶれない様にするのがとても難しい。そこで講師の小坂部からアドバイスをもらったのは、ノミを支えている手首の角度を毎回意識する事で、穴を開ける位置がずれない様になるという事。
でも、手は機械では無いので、毎回精確に角度をはかる事はできません。その為に、正しい姿勢、同じ目線、まっすぐにノミを持つ事を心がけるという事を実践すべし!と教わり、なるほど~と関心した次第です。

②について。
ノミで穴をあけて行く時、まず穴を開ける位置の真ん中にノミを入れ、そこから上下をに彫っていくのですが、穴を掘る楽しさからついげんのうを叩きすぎて穴を深く彫ってしまったり、ノミの刃を入れる間隔を広く取りすぎてボソボソの穴になってしまったり。。。
加工に夢中になってしまう時こそ、墨の位置を確認し、丁寧に作業をして行かないと結局後にそのフォローでもっと時間がかかってしまう事に気がつきました。これは、木工に限らず、仕事でも日常にも言える事だなぁと改めて実感。
なぜか教室で作業をしながらだと、頭がクリアになって、当たり前だけど出来ていない事が次々に浮かんでくるのです。恐るべし木工パワーですね!

そして、私のホゾ穴の結果ですが、、、
アドバイスを参考にした結果、穴幅のズレはほぼ無かったのに、穴長さを超えてしまいました。。。
これはホゾの木材の幅を超えている事になるので、穴が見えてしまっている状態です。講師の靍田からの評価は、、、0点、、、、。

せっかく穴幅がキレイに出来ていても、穴が見えてしまっている状態では何の意味も無いとの事。とほほです。
本来、締め代といって、墨より少し内側で止めておく事もすっ飛ばしてしまっていたため、来週からは本番の材料できちんと締め代をとって、墨を超えない様に加工をしていきたいと思います!

いかがでしたか?木工教室体験レポート総集編。
今週の体験報告は、先週から土曜の午前クラスに参加しました私Mが、担当致します。
今後は、ブログで我々の苦戦ぶりをご報告して参りますので、どうぞご期待下さい!
年の瀬も、来年も…引き続きお読みいただけたら嬉しいです!

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