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2019.06.27 スタッフブログイベント

スタッフBlogはじめました

6月のネタ 「削ろう会」

皆様こんにちは。
ウッドワークセンターで講師&制作担当のクムラです。

「もっとウッドワークセンターを知ってもらいたい」という思いから、これから毎月スタッフブログを書くことになりました。
6月は僕が担当となりまして、お時間ある方は是非目を通していただけるとありがたいです。

さて今回のお題は先月長野県の伊那市で行われた、「第35回 削ろう会」です。

削ろう会?なにそれ

ですよね〜。
僕自身も初めて聞いたときはそうでした。

世の中は狭いようで広く、こんなマニアックな大会が存在しているのであります。しかも、今回で35回目。

では一体何を競う大会なのか?
ずばり「鉋屑の薄さ」を競う大会です。

何のために?
そこはあんま深く考えたらあかんで兄さん。

さて、今回で2回目の参加になった訳ですが(初参戦は2018年福岡の久留米大会)、今大会も全国から刃物好きな猛者達が一同に集結!
驚くべきことは海外からも参加者がいる事です。今に始まったことではありませんが、削ろう会は海外でも開催しているのであります。

日本の道具(鉋、鑿etc)は今現在海外でも使われています。

そんな猛者達に紛れての参戦ですが、大会自体はピリピリした感じが一つも無いのです。

初参戦時、職人が集う訳だから、怒号や喧嘩が起きるのかな〜っと若干ビビっていた自分...
厚い鉋屑しか出なかった時は審査員に馬鹿にされんのかな〜っと不安に駆られていた自分...

参加してみて分かったことは、
黙々と鉋を挽く人、黙々と刃物を研ぐ人、仲間と談笑する人、大会を楽しそうに見学しているお客さん、そしてゆったりとした会場の雰囲気。

何じゃこりゃーっ!状態で
そこからこの大会にハマってしまったのです。

そもそも大会なので薄い鉋屑が出て、決勝に出て優勝できればベストですが、
その場をとことん楽しむ事ができる稀有な大会でもある訳です。

ちなみに決勝に出る方々の鉋屑の薄さは3μm(マイクロ)から5μmです。
1μm=0,001mm(比較として人毛は0.06~0.1mm)
なので破茶滅茶な薄さである事がお分りいただけるのでは無いでしょうか。

わたくしの成績は
1回目→13μm
2回目→11μm

決勝者に比べれば雲泥の差ではありますが、徐々に薄くなっています。
原因は刃物の研ぎ、刃物の角度、鉋の台の調整と挙げればワラワラと出てきますが、一番は「刃物の研ぎの精度をあげる」ことです。

昨今インターネットで何でも調べられる時代になりましたが、こればっかは実際やり続けないと追求のしようがないのです。

日々精進です!

そんな削ろう会の次回の開催場所は京都の亀岡(2020.11/14-/15)に決定しています。
京都亀岡は天然砥石の産地なので、相性の良い砥石に出会えるか今からワクワクしています。
興味ある方はぜひ会場にお越しくださいませ。

次回目標は10μmをきること

そこんとこ
WWC クムラ

大会の様子の写真を少し貼っておきます。


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